いつも少し死んでいる

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ジャニエク感想:マチネ~和田優希伝説~

絶賛単独ロスです。あまりにも抜け殻になっているので、「何かを成し遂げなければ」みたいな気持ちになってさっきフレンチトーストの下ごしらえをしました。いい感じに液に浸るまでこの記事を書こうと思います。

 

なんかもう…めちゃくちゃ楽しかった。初見が10日の昼だったんですけど、終演後感動のあまり「顧客満足度たっか…」と口に出してしまいました。ご存じの通りレポが下手くそなオタクなので、気を緩めるとお気持ちポエムブログになってしまうんですけど、どうしよう。自分の言葉で書いた方が良いと思って、VIP達のはてなをまだ読んでないのでどういうスタイルでこの記事書こうか全然定まってない…。

セトリをなぞって一つずつ感想を書こうと当初は思っていたんですけど、小2の頃の担任がよく「順番に出来事を書くより、思い出に残った1つのことを掘り下げた方が面白い作文になるよ!!!!」と力説していたのを思い出したので、和田担らしくまずは 『20-Tw/Nty-』からの流れについて思ったことを書きます。自担が本気で紡いだ言葉には本気で返そうと思って。

 

「センセーション初披露の時も3秒で泣いたから、開始3秒で泣く!」と豪語していたのに、いざ始まってみたら1秒たりとも可愛い自担を見逃すもんかとスイッチが入ってしまい、1ミリも泣かなかった。泣けなかった。

『20-Tw/Nty-』でもそれは同じで、「コンタクト出ちゃうよ」というくらい、瞬きを忘れるくらい真剣に見てしまった。単独全体のテーマが"Show"だったけど、和田くんの語りからセンセーションまでの流れが完璧すぎて1つの舞台作品を見ているかのようだった。観劇オタクの私はウキウキドキドキが止まらなかった。

10歳で入所して目先の楽しいことばかりやってチャンス逃しまくりで後悔していること、気が付けば周りはなんでも出来る人達ばかり、心が折れそうで風磨くんや如恵留くんに助けてもらったこと、自信が持てずなんて言われるか怖くて素直にジャニーさんに「どうだった?」と聞けなかったこと、唯一振り絞って聞いた「なんで俺はSPにいるの?」に対して返ってきたのは「君がここにいるべきだと思ったから」だったこと、何が正解か分からない日々でファンと出会えたことだけは間違いじゃない…。という語りの内容。

彼、まだハタチですよ?つい最近まで少年だった、まだまだ過渡期にある子がここまで色んな事を背負って舞台に立っていることの儚さ美しさ。私が好きになる子は偶然にも10歳前後で業界入りしていることが多く、ハタチになる頃には達観しすぎていて心配になる。自分がハタチだった頃を思い返して反省してしまうわ…。

語りの部分で和田くんは終始舞台の0番には立ちません。そこにはあの人がいるから。舞台作品などでいない人の代わりに照明を使う演出はお約束ですが、あの光の下でジャニーさんが微笑んでいるように見えました。

 

これはTwitterにも書いたんですけど、自分自身、仕事や習い事で高校生やら小学生と関わる機会があって「大人に何かを伝えたそうにしている子」くらいは分かるんですね。あとは「意志を持って何かに取り組んでいる子」も分かる。小学生でも。専門的な資格を持っていないぺーぺーの私でも分かってしまうのだから、ジャニーさんもなかなか甘えられなかった和田くんのことちゃんと見てたんじゃないかなって。少なからずジャニーさんから見た和田くんは何もない子どもではなかったはず、絶対。だからわざわざ職人気質なプロ集団のJr.SPに入れられたのでは、と推測しています。的確な答えを本人に教えないところがね…また…。ここですぐ答えを教えちゃったら面白くないもんね…。

急にマニアックな話になりますが、和田くんの「頑張るから、見ててね」の言い方が凄く好きです。まさに自分から「今日の僕どうだった!?」って聞きにいけない子の言い方。自信はないけど見てて?っていうお願いみたいな。いじらしさと愛おしさが爆発した。産んでないのに産んだ気になっちゃった…。世のお母さんを見ていると「お母さん!!!!ねえ!!!!見て見て!!!!」攻撃って本当に大変なんだ…と思うんだけど、そう言える子の方が安心なのかもと和田くんを見て思った。

平野とかその最たる例だけど、事務所の人達ってみんなジャニーさんの話をするとき声のトーンが優しくて穏やかな表情してる。あれが大好き。

 

そして『君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか』。8.8やキンプリ1st魂など様々なところで聴いている曲だけど、こういう位置づけで使われることって恐らくないから驚いた。

涙を流す和田くんの「答え探して苛立っていた 見当たらない明日あきらめていた 時の流れに溺れもがき続けた」、からのれんたつこだの「答えは君だよ」。鳥肌が立った。

ステージ上にいるのは和田くんだけで、れんたつこだはセット上の階段とかにいるという構図なんだけどこれがあまりにも舞台的で。MANKAI STAGE『A3!』かと思った。エーステとかヘタミュの『どこにでもクリスマスはやってくる』みたいな趣。ちょっとエーステのオタク達に観てほしすぎる。なんかもう語彙が減っちゃうよね。ジャニーさんから和田くんへ唯一与えた贈り物がJr.SPだったんじゃないかな。

よく「髙橋優斗や影山拓也は主人公だから、」という話をオタクとするんですけど、和田くんもちゃんと主人公だった。和田優希伝説だった。ちゃんと貴種流離譚してる。成長譚においてトラウマ等の呪いの解除が重要だったりしますが、和田くんの呪いは少しでも解けたのかな。そうであってほしい。

 

ラストを飾ったのがセンセーション、ララリラとRUN。本当に流れが鮮やかすぎて。

漫画やアニメで登場人物が過去に一旦折り合いをつけて前に進む時に、よく長い髪の毛をバッサリ切ったり、衣装が変わったりするいわゆる"お色直しシーン"が盛り込まれたりします。単独を振り返っている時に「これがもしもアニメや2.5次元的な舞台だったら和田くんにもこういう演出があったのかもな、」と考えてたんですけど。ちょっと待って、あったじゃん。M1のセンセーションでなかった和田ラップが追加されてんじゃん。

アニメの初回と最終回で同じシーンを使い、ちょっと演出を変えることで登場人物が成長していることを表現する演出ってあるんですよ。あれと同じことしてたじゃん。今このブログ書きながら思い出した。やばい。この公演を経て成長した和田くんというのが、ラップのないセンセーションからラップの加わったセンセーションに表れている気がする。大学生の頃だったらもっと上手く噛み砕いて説明できたのに!今絶対私だけが盛り上がってる!ごめん!

 

改めてセンセーションの歌詞を追うと沁みる。「君が教えてくれたことは仲間と笑いあうこと」の「君」ってきっとジャニーさんなんだ。ならば「僕らのそばにいつも夢が変わらずいてくれること」の「夢」は私達VIPなんだろうな。「単独の夢をかなえてくれたのは皆さんのおかげ」なんて嬉しいこと言ってくれたけど、だけど4人の努力があったからここまで来れたんだよ。VIPは4人の足元をペンライトで照らすことと背中を押すことしか出来ないから。これからも一緒に最高の景色を作っていけたらいいな。和田くんが10日の夜に「この景色が一番好き!」って言っていたけどその一員になれてうれしかったな。

 

大学のレポートくらい書いちゃったよ!中身スカスカなのに!1時間くらいで終えるつもりが超大作になっちゃった。浸けておいたフレンチトーストはさぞ美味しくなっているでしょう。記事タイトル、マチネとついているので勿論ソワレもあります。そっちはもうちょっと血の通ったこと書けたらいいな…。